大学生のSNS利用の現状と注意点
この記事のサマリー
- 個人が特定されやすいTwitterやInstagramには閲覧制限をかけるなど、注意を払おう。
- デジタルタトゥーの恐ろしさをよく理解し、書き込みや個人情報の公開は慎重に。
- オフラインのコミュニケーションも大切に。SNS依存にならないための適切な利用を。
目次
昨今、SNS上で不適切な発信をして炎上したり、SNSを利用したいじめ、犯罪などが問題視されています。SNSで取り返しのつかない失敗をすることのないよう、春から大学での新生活が始まる方に向けて、SNS利用の注意点をまとめました。今回は現役大学生のSNS利用の実態を知るべく、北海道江別市にある大学に通う、2年生のKさんにインタビューをいたしました。Kさんの実体験も踏まえ、新大学1年生がSNSを活用する際のアドバイスなど伺ったので、是非参考にしてください。
大学生が利用頻度の高いSNSとは。アカウント制限はかけるべき?
赤坂 静香
もうすぐ大学3年生になるKさんですが、大学生活で主に使っているSNSには何があげられますか?
Kさん
新型コロナウイルスが最初に流行した2020年に入学したので、オンデマンド型のオンライン授業が主流で、講義が配信されるYouTubeを見る機会は多いですね。ライブ型のオンライン授業ではZoomを使いますが、プライベートで使うことはありません。
赤坂 静香
オンライン授業を欠席する際や、分からないことを先生に質問する時など、やりとりに使っているツールは何ですか?
Kさん
私は携帯のSMS(ショートメッセージサービス)を使っていますが、友人は大学のメールアドレスを使ってます。大学や先生によってそれぞれ方針が異なる場合もあると思うので、最初に連絡方法を確認しておくと安心です。
赤坂 静香
Kさんご自身、またご友人など、プライベートで利用頻度が高いSNSは何ですか?
Kさん
TwitterとInstagramですね。北海道外から江別に来て知り合いもいない中、コロナの影響もあり学校に行くことができず、友達づくりをするのが大変だったのですが、Twitterを通じて同じ大学・学部の友達ができたのは良かったです。
赤坂 静香
コロナ禍の大学生活では、Twitterが友達づくりのツールとしての機能を果たしているのですね!Instagramはどのように活用しているのですか?
Kさん
Twitterで友達になった子はInstagramでも互いにフォローし合って、ストーリーズでリアクションしたり、時にはDM(ダイレクトメール)でたわいもないやり取りをしたりしています。
Instagramは投稿を見ると相手のことが理解できるし、「共通の友達」から共通点ができてフォロワーが増えたり、Twitterよりも親近感があって、より友達との仲を深められるツールだなと。
Instagramは投稿を見ると相手のことが理解できるし、「共通の友達」から共通点ができてフォロワーが増えたり、Twitterよりも親近感があって、より友達との仲を深められるツールだなと。
赤坂 静香
確かにそうですね!KさんはTwitterやInstagramのアカウント制限は付けていますか?
Kさん
最初は誰でも見られるように制限はかけていなかったのですが、目的とは違う人から連絡が来てしまったり、副業やライバーの勧誘DMが来たりするので、アカウントの制限は付けておいた方が安全だと思います。
赤坂 静香
Twitterや Instagramの発信内容によっては、個人情報が特定されかねないですものね。
Kさん
そうなんです。SNSはとても便利な反面、長所と短所が表裏一体なので、自分自身で身を守る必要があると感じます。
赤坂 静香
その通りですね。ちなみに、幅広い層のユーザーが利用しているLINEについてですが、Kさんは使う時やその対象など、自分なりのルールなどはありますか?
Kさん
LINEは大学で何度か顔を合わせて仲良くなり、今後もやり取りをするような関係性の人に限って交換するようにしています。なので、直接会ってLINE交換する以外に、新しく友達を追加することはほとんどないです。
赤坂 静香
Twitter、 Instagramよりも敷居が高い位置付けなのですね。
Kさん
Twitter、 Instagram、LINEすべてブロック機能は付いていますが、簡単にアカウントを削除できないのがLINEです。LINEの友だちリストには、家族や昔からの友達、大学で親しくなった友達など、頻繁にやり取りをする人しかいないですよ。
赤坂 静香
Kさんは北海道外から江別の大学に来て、一人暮らしをされていますが、コロナ禍で離れた家族や旧友とビデオ通話などする機会は多いですか?
Kさん
多いですね。複数の人と顔を見ながら話せるのでよく利用しています。最近便利だなと感じるのが、LINEのビデオ通話での「画面共有」機能ですね。両親にスマホの使い方を教えたり、友達と共有したい画面を見ながら話したり、とても役に立ってます!
赤坂 静香
Zoomなどでも同様のことはできますが、日ごろから使い慣れているLINEに便利な機能が付いているのは嬉しいですね。
採用担当者はSNSを見ている!?見られて困るデジタルタトゥーは残さないで。
赤坂 静香
インターネット上に公開された個人情報や書き込みなど、一度拡散してしまうと完全に削除するのが不可能であるのを「デジタルタトゥー」と言いますが、この言葉を聞いたことがありますか?また、SNSを利用していて気を付けていることは何ですか?
Kさん
はい、知っています。さっきも言った通りですが、万が一のことも想定して、アカウントに制限をかけて炎上による拡散を回避したり、自分がSNSで何か発信する時は、見ている人のことをよく考えたりするようにしています。
赤坂 静香
それは、具体的に言うとどういうことですか?
Kさん
Twitterも Instagramも、見ている人に不快感を与えないような言葉選びや発信を心がけています。例えば、自分の不満や誰かを非難することをツイートしたり、ストーリーズでお酒の一気飲みをアップしたり……。どこで誰が見ているか分からないのがSNSだなと。
赤坂 静香
就活で採用担当者が内定出しをする前に、SNSをチェックしているなんて話もありますものね。過去にはSNSが原因で、実際に内定が取り消しになった事例もあります。
Kさん
そうですね。私も今年から就活が始まるので、SNS上でもそれ以外の場面でも、誰に見られても困ることのないような発言や行動を心がけています。
赤坂 静香
自らの発信に気を配るのも大切ですが、匿名性が高いSNSでは他人への誹謗中傷などの書き込みも問題視されていますよね。
Kさん
私は書き込みはしたことはないですけど、相手を傷つけるような言葉は絶対に良くないです。例えそういう気持ちがあっても、自分の心の中に閉まっておくべきです。
コメントや書き込み・投稿などする時は内容に関わらず、少し時間をかけて冷静な気持ちで、慎重に何度も見直すのが大事ではないかと思います。
コメントや書き込み・投稿などする時は内容に関わらず、少し時間をかけて冷静な気持ちで、慎重に何度も見直すのが大事ではないかと思います。
赤坂 静香
感情的になって軽い気持ちで書いたことが、デジタルタトゥーとして残ってしまう危険性がありますよね。
私は企業の採用担当として働いていたことがありますが、内定者のSNSを見て、面接では知ることのできなかった意外な才能が垣間見れるなど、SNSは決して悪いことばかりではありません。大学生に限らず社会人になっても、ネットリテラシーを高めるのは大事なことですね。
私は企業の採用担当として働いていたことがありますが、内定者のSNSを見て、面接では知ることのできなかった意外な才能が垣間見れるなど、SNSは決して悪いことばかりではありません。大学生に限らず社会人になっても、ネットリテラシーを高めるのは大事なことですね。
危険ばかりではない!正しいネットリテラシーを身に付けよう
赤坂 静香
インターネットを適切に使うために必要な知識や能力のことを「インターネットリテラシー」や、略して「ネットリテラシー」とも言います。
先ほどから繰り返している通り、SNSも正しいネットリテラシーさえ身に付けていれば、活用次第では世界中の人と繋がることのできる素晴らしいツールです。Kさんの大学では、ネットリテラシーに関する注意喚起や指導などはありますか?
先ほどから繰り返している通り、SNSも正しいネットリテラシーさえ身に付けていれば、活用次第では世界中の人と繋がることのできる素晴らしいツールです。Kさんの大学では、ネットリテラシーに関する注意喚起や指導などはありますか?
Kさん
私の大学ではないですね。私も大学の友達の中にも、SNSで危険な目に合ったことなど聞いたことはないですが、やはり自分自身で気を付けなくては……と思います。特にこれから一人暮らしをする方は、個人情報が特定されないようにするべきです。
赤坂 静香
女性の場合、不特定多数の人が見ることのできるSNSで、実名や住所が分かるような情報発信をするのは、ストーカーや空き巣被害などの犯罪リスクが高いですね。
その他にも大学生を金銭で誘惑するような、SNS上での怪しいアルバイトには注意して欲しいです。
その他にも大学生を金銭で誘惑するような、SNS上での怪しいアルバイトには注意して欲しいです。
Kさん
「#高額当選」や「#高額アルバイト」など目にすることもあるので、”上手い話には必ず裏がある!”と思って気を付けています。
赤坂 静香
Kさんは正しいネットリテラシーを身に付けるのに、大切なことは何だと思いますか?
Kさん
情報の信憑性を疑ったり、自分や他人のプライバシーやセキュリティに責任を持ったりする意識が、まず大切なのではないかと思います。
その上で私が最も大切にしているのは、直接的なコミュニケーションです。コロナ禍の外出自粛の影響もあって、大学生で一人暮らしをし始めた私にとって、SNSは確かに便利なツールでした。でも、やっぱりインターネットやSNSに偏ったコミュニケーションではダメだなと。
その上で私が最も大切にしているのは、直接的なコミュニケーションです。コロナ禍の外出自粛の影響もあって、大学生で一人暮らしをし始めた私にとって、SNSは確かに便利なツールでした。でも、やっぱりインターネットやSNSに偏ったコミュニケーションではダメだなと。
赤坂 静香
「百聞は一見に如かず」ということわざもありますが、他人やインターネットの情報を何度も聞くより、実際に自分の目で一度見る方が確かで、事実の有無や物事の善悪の判断もつくでしょう。こうした経験を重ねていくことで、ネットリテラシーが養われていくのだと感じます。
Kさん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございました!
Kさん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございました!
Kさん
ありがとうございました^^
まとめ
近年、特に若年層の間で「SNS依存」や「スマホ依存」という言葉をよく耳にします。これらを過度に使用することで、生活習慣が乱れ、心身の健康にも悪い影響を及ぼすこともあります。
コロナ禍の新大学生がSNSを使う際に必要な、正しいネットリテラシーとは、オフラインとオンラインのコミュニケーションがバランスよく保たれてこそ、身に付くスキルなのかもしれません。
この記事を読み、効果的にSNSを活用し、実りある大学生活を過ごしてもらえると嬉しいです。
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