高校3年生～大学1年生の早いうちに車の免許を取ったら、社会人になるまでの期間、いかに大学生活を満喫できるかが勝負。

私の経験上、社会人になりたての頃は仕事を覚えたり、環境に順応したりするのに必死で、休日はたまった家事をこなし、その後はお昼寝…と何とも面白味のない休みを過ごしていた記憶があります(笑)。前職が建築関係で土日休みではなかったので、大学時代の友人と休みが合わないのも、最初は寂しかったですね。やっと仕事に慣れてきたかと思うと、責任のある仕事を任せられるポジションに就けたり、休みの日を返上してでも仕事に熱中したくなったりと、休日を有意義に過ごせるまでに5年はかかりました。

この記事を読んでくれている皆さんが、今後どこでどのような職業に就くかは分かりませんが、いずれにせよ大学生活は人生で一度きりです。学業に励むことはもちろん、自然豊かな北海道の大学に通うのであれば、この広大な地を思う存分楽しんでいただきたいと思い、今回は私の実体験をもとに、おすすめスポットBEST3をご紹介していきます。

---

第1位　帯広　勝毎花火大会

---

北海道を代表するお菓子の名店、六花亭や柳月などの発祥の地として有名なスイーツの街、”帯広”。帯広でドライブ旅をするなら、夏がおすすめです。毎年8月13日に開催される「勝毎花火大会」は、約2万発の鮮やかな花火が打ち上げられる北海道を代表する夏の風物詩。

70回目である2020年は、新型コロナウイルスの影響で残念ながら開催は中止になりましたが、例年この花火を楽しみに訪れる観光客で帯広の街は賑わいます。

私が初めて勝毎花火大会へ行ったのは、大学2年生。友人5人と親の車を借りて、札幌を早朝出発！現地に着いたのは、花火大会が始まる数分前でした。通常であれば札幌から2～3時間で着くのですが、花火大会当日は大渋滞で約10時間のロングドライブ。

のちに帯広出身の友人らに話を聞くと、最低でも前日には帯広に着くようにしないと、当日札幌出発では最悪花火が見られない可能性もあるよ、とのこと。自分が社会人になりしっかり下調べをすると、数ヶ月前から近隣のホテルや宿は満宿。花火大会に合わせて旅行会社がツアーを企画することも多いので、大学生になり友人と勝毎花火大会へ行こう！となったら、早めの計画をおすすめします。

ただこれを機に改めて当時を振り返ると、勢いに身を任せ、事前に情報収集するでもなく、宿泊先を確保することもなく、花火見たさに狭い車内で、友人と共に長い道中を楽しんだのも、今となっては忘れられない良き思い出のひとつ。無計画な旅は、大学生の醍醐味かもしれません。

今まで花火を見て涙したことはなかったですが、勝毎の花火を始めた見た瞬間、疲れが一瞬で吹っ飛ぶほどの迫力ある美しい花火に見惚れ、自然と涙が溢れ出ていました。是非、北海道の大学へ通う学生さんには訪れて欲しいイベントのひとつです。

---

第2位　中標津　養老牛温泉

---

北海道の温泉の名所と言えば、「登別」や「定山渓」をイメージする方が多いでしょう。しかし、私がご紹介したいのは北海道の秘湯とも呼ばれ、源泉掛け流しのダイナミックな混浴大露天風呂がある「養老牛温泉」。その露天風呂のすぐ隣には川が流れ、温泉と川との隔たりは無造作に積まれた岩石だけ。

玉ねぎやハッカの町として知られる北見市で生まれ、これまで北海道内各地の温泉に行きましたが、養老牛温泉の良質な泉質はもちろんのこと、渓流のせせらぎや野鳥のさえずりに自然を感じ、シマクフクロウなど珍しい野生動物を拝める温泉地は希少でしょう。現在、養老牛温泉街の宿は、「湯宿だいいち」一軒のみ。個人的には、新館客室がとってもおすすめ。美味しいご飯と温泉で、長旅や日々の大学生活の疲れを癒してはいかがでしょうか。

また温泉だけでなく、グルメも楽しめるのが道東の良いところ。今回は江別に通う大学生の旅をイメージし、江別から中標津までのおすすめのドライブコースを伝授します！

上記地図で見るとおり、旭川やサロマ湖方面を通るか、帯広や阿寒湖方面を通るか、大きく分けると2つのルートがあります。

江別の大学へ通う学生さんは、札幌市以外の道内外から来ている方も多いので、友人とどこを経由して目的地へ行くのか話し合うのも旅の楽しみのひとつ。
個人的にはせっかくの長旅、行きと帰りで道を変えると楽しさが倍増すると思いますよ。

それでは、私の道東までのおすすめドライブコース＆スポットはこちら！

★行きのおすすめコース

早朝：江別出発
↓
お昼：旭川ラーメン「ふるき」がおすすめ！カリフォルニアのセレクトショップ「neocapsule」で、美味しいフレーバー珈琲を買って再出発。
↓
夕方：サロマ湖展望台で、美しい夕日を眺める。時間があるなら、佐呂間の宿で一泊するのも良き。宿泊するなら、新鮮な海鮮料理がたっぷり堪能できる「悠林館」がおすすめです。
↓
夜：中標津「湯宿だいいち」到着

★帰りのおすすめコース

朝：中標津名物の”ミルクロード”を走り、「開陽台」ではちみつをかけたソフトクリームを味わう。
↓
お昼：ちょっと寄り道して厚岸で牡蠣を食べるか、別海町でポークチャップを食べるか・・・。大学生なら、ガツンとお肉を食べよう！「ロマン」が間違いなし。
↓
夕方：帯広でひと休憩。ついでに自分へのお土産で、「クランベリー」のスイートポテトをゲット。夜ごはん用に「インデアン」のカレーをテイクアウトしよう！
↓
夜：江別到着

まだまだ旅の時間が許すなら、寄り道スポットをご紹介したいのですが、今回は1泊2日編としてご参考になれば嬉しいです。

---

第3位　天売島　大自然とウニを堪能

---

最後は、アウトドア派に是非とも行っていただきたい天売島。私は大自然を感じるこの島に惹かれ、これまで5回訪れましたが、何度行っても飽きることのない良さがあります。

天売島は日本海に浮かぶ離島で、島の周囲は約12㎞、人口約300人と小さな島です。世界でも有数の海鳥の繁殖地として知られ、ウトウや希少な海鳥たちが春から初夏(3～7月頃)にかけて大空を飛び交う姿を見に、多くの観光客が訪れるのだそう。天売島のグルメといえば、鮮度抜群のウニ！ウニのシーズンは6～8月なので、天売島を旅するなら7月がベストタイミング。

羽幌港からフェリーに乗り、船で揺られること約1時間程度で到着。フェリーターミナルには無料駐車場があるので羽幌に車を置き、島では必要に応じて、自転車やバイクをレンタルするのが私のスタイル。バイクだとゆっくり走っても30分程度で島を一周できるので、大学生なら自転車や徒歩でもいけるかも！？

天売島は有名な観光名所やグルメスポットはないので、島で過ごす時間をいかに楽しめるかどうかが重要。昼間は海に潜ったり、バードウォッチングをしたり。夜は釣りをしたり、星空を眺めたり。満天の星空や流れ星が溢れるほど見えますよ。

また、島には小さな民宿が点在していますが、本格的にアウトドアを楽しみたい！という大学生には、旅費を安く抑えられるキャンプスタイルが人気。天売島は坂が多いので、キャンプの場合は荷物を出来るだけコンパクトに、軽量化することをお忘れなく。島には商店がありますが、夕方には店が閉まります。品ぞろえやコスパという点でも、羽幌に来る前に食べ物などはある程度用意しておくと良いでしょう。

民宿に泊まるなら「島の宿　大一」がおすすめ。あたたかいおもてなしに心癒され、ボリューム満点の美味しい新鮮な海鮮料理が味わえます。

---

まとめ

以上、3つの北海道おすすめスポットをご紹介しましたが、いかがでしたか？いずれも私が大学時代に訪れて、自信を持って良かった！と言える場所です。4年間道内各地をドライブしましたが、今回はあえて少々マニアックな地についても書かせていただきました。限りある大学生活、友人たちとまだ見ぬ未開な地を巡り、日常では味わえない幸福感や充実感を感じて欲しいと思います。