学生マンションに住むと、学生同士の交流はある?一人暮らしでのコミュニティの重要性とは。

イメージ:学生マンションに住むと、学生同士の交流はある?一人暮らしでのコミュニティの重要性とは。

この記事のサマリー

  • 初対面でも気軽に入居者に話しかけやすいのが、学生マンションの良さ。
  • どこに住もうとも、交流を持つか、持たないかは自分の気持ちと行動次第。
  • 災害などの非常時に助け合える良好な関係づくりは、日頃のコミュニケーションが大切。

目次

来春からの大学進学に合わせて、親元を離れる皆さんの中には、住まい選びで悩んでいる方もいるでしょう。学生寮・学生会館・下宿・学生マンション・一般の賃貸物件・シェアハウス・ルームシェア……。あらゆる選択肢から、どのライフスタイルを選ぶかはあなたの価値観次第です。比較・検討されることの多い、寮と一般の賃貸物件についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。今回の記事では、北海道江別市の学生マンションハイコート文京台を一例に、学生マンション内での学生同士の交流の実情や、初めての一人暮らしでのコミュニティの重要性についてお伝えします。

入居者との適度な距離感がちょうどいい、学生マンションで暮らすメリットとは。

これまで数多くの一人暮らしをしている学生さんと話をしてきた筆者ですが、ひとり時間を大切にしたい方は、個人のプライバシーが保たれた、学生マンションや一般の賃貸物件がおすすめ。

反対に、初めての一人暮らしに対する不安の大きい方や、大勢の人と賑やかな時間を共有するのが好きな方は、学生寮・学生会館・下宿・シェアハウス・ルームシェアが良いでしょう。いずれも、浴室や洗濯室など共用スペースが存在するものの、学生寮以外は一人部屋であるケースがほとんど。学生寮に限っては、個室ではなく相部屋が基本のため、より共同生活を楽しめる方向きです。ただし、他人と生活を共にするには、門限や規則などのルールがつきもの。その点には留意して検討しましょう。

ひとり時間を確保しつつ、必要に応じて同世代の方とのコミュニケーションが取りやすいのが、学生マンション。入居者との距離感がちょうどいい、学生マンションで暮らすメリットを以下に紹介します。

学生マンションのメリット

  • 一般の賃貸物件と異なり、学生同士のコミュニティが築きやすい。
  • 学生寮ほど密着せず、適度な距離感で同じ大学や近隣の学生との交流ができる。
  • ゼミやサークル、部活にアルバイトなどの大学や地域に根付いた、有益な情報交換が可能。

しかしながら、どの暮らし方が正解!という明確な答えはありません。個人の価値観や経済的・環境的な事情が大きく影響するため、自分の思考や性格に合っていれば、どのライフスタイルを選択しても、充実した大学生活が送れることと思います。住まい選びで迷っている方は、”自分がどの程度ひとり時間を大切にしたいのか”を考えることから始めてみましょう。


学生マンション「ハイコート文京台」の学生同士の交流実態。

2020年〜2022年の3年間に、北海道江別市の学生マンションハイコート文京台で暮らす入居者の方々にお話を伺ったところ、現状マンション内での学生同士の交流はあまり盛んではないようです。その要因には、そもそも大前提としてコロナ禍であること、それに付随して入居者の多くが「1人で過ごす静かな時間」「勉強・オンライン授業の時間」「ゲーム・映画鑑賞」などの、ひとり時間を大切にしているのが理由と考えられます。


引用:2021年10月にハイコート文京台で暮らす入居者約100名を対象に実施した、「学生マンションでの一人暮らしや大学生活」に関する調査結果

一方で、「部屋で過ごす時間で大切にしたいことは何ですか?」の問いに対して、自炊や睡眠と同じく、「友人との交流」と回答した学生さんが14名という結果も見過ごせません。実際にハイコート文京台で暮らす、数名の学生さんのお部屋を訪問し、一人暮らしの住み心地や大学生活についてインタビューをした際、このようなお声が聞こえてきました。

学生マンション(ハイコート文京台)に暮らす入居者アンケートより

  • 友だちと一緒に、ご飯を作ったり食べたりするのが楽しい。
  • ハイコート文京台にはエアコンが付いているから、暑い夏に友だちが来ても快適。
  • 同世代の入居者しかいないから、初対面でも気軽に挨拶がしやすい。
  • マンションが同じ友だちと、家と学校の行き帰りができて、暗くなっても安心。
  • 大学で出会った友だちがハイコート文京台に住んでいると知って、仲良くなった。

ひとり時間を満喫しながらも、友人との交流や、人との繋がりを大切にしている様子が伺えました。ハイコート文京台には、入居者のみが自由に行き来できる果樹園や中庭などの、他にはない個性的な共用スペースがあります。157戸の大規模マンションなので、勉強や家事の息抜きに共用スペースでくつろいでいると、誰かしらと出会うきっかけにもなるでしょう。対面授業が本格的に復活している今、学校内で友だちづくりができる平常の環境に戻りつつあります。ハイコート文京台独自の共用スペースを活かした、学生同士の交流が盛んになる日も近いかもしれません。

個々のプライバシーは尊重し、学校に行かずとも住まいがコミュニケーションの場になり得るのは、学生マンションの魅力のひとつです。新型コロナウイルスの第8波が押し寄せている現状で、いつまた外出の自粛を強いられるか分かりません。大学内のコミュニティだけでなく、日々の暮らしに最も身近な環境下にコミュニティがあることで、精神的に安心した大学生活が送れるのではないでしょうか。

コロナ禍の今だからこそ、孤立しないためのコミュニティづくりを。

どんなに他人とのコミュニケーションが苦手な方でも、人間ひとりでは生きてはいけません。これまでは家族と共に過ごして来て、「干渉されたくない」「自分のペースで自由に暮らしたい」「親から離れて、自立した生活を送りたい」と思っていても、いざ一人暮らしを始めると、時にホームシックになったり、人恋しくなったりするもの。ましてや、身体の調子が優れない時や、災害など不測の事態が起きたら尚更です。だからこそ筆者は、これから大学生になる皆さんが孤立しないためのコミュニティづくりを、積極的に作るべきだと感じます。コロナ禍に入学した大学生にインタビューをした記事がいくつかありますので、是非ご覧ください。

これまでの話で、自らの住まいの選択によって、人とのコミュニケーションの密度が変わることは理解していただけたでしょう。しかし、どこで暮らすにしても、前向きな気持ちや自発的な行動がなければ、新たな人間関係やコミュニティを築くのは難しいです。今の世の中は新型コロナウイルスの影響を理由に、人との接触や、コミュニケーションを避けることもできます。ですが、社会的に不安定なコロナ禍だからこそ、意識的に人との繋がりを持ってください。皆さんの大学生活は一生に一度で、同じ時間は戻って来ません。”コミュニティ”と一言でいっても、その入り口は、学校(ゼミやサークル、部活など)・住まい・アルバイト・趣味など多岐に渡ります。楽しい時間を共にし、困った時、苦しい時に助け合える、そんなコミュニティを構築して欲しいと切に願います。

まとめ

北海道江別市の学生マンションハイコート文京台を一例に、学生マンション内での学生同士の交流の実情や、初めての一人暮らしでのコミュニティの重要性についてお伝えしてきました。適度な距離感を保ちつつ、同世代の入居者との交流を深められるのが学生マンションの良さだと感じます。初めての一人暮らしは、楽しいことも多いですが、不安もあるでしょう。一人暮らしで孤立しないためにも、安全かつ安心なコミュニティを形成し、有意義な大学生活を過ごしてくださいね。

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