ひとり暮らしに便利なIoT家電と自室のスマートホーム化
この記事のサマリー
- IoTを搭載した家電はそれなりのコストがかかる
- スマートリモコンならローコストでスマートホーム化できる
- on・offのような単純な遠隔操作ならスマートプラグでも可能
目次
筆者(私)の子どもたち二人(社会人の息子と大学生の娘)は関東で一緒に部屋を借りて暮らしています。
たまに彼らの暮らしぶりを聞くと、何かと新しいモノを取り込んで合理的に暮らしている様子が伺えます。
最近私が興味を持ったのは、彼らが導入した「IoT家電」、「家電のIoT化」です。
「最寄駅に降りたらエアコンが作動するようにしている」とか「音声で大体の家電を操作している」そうです。
学生の方、一人暮らしをしている方には特に有用な情報でもあると思いますので、概要を一例としてご紹介したいと思います。
IoT(アイオーティー)とは何か
IoTとは「Internet of Things」の略で、直訳すると“モノのインターネット”です。家庭用電化製品、車、工場の製造ラインなどのさまざまな「モノ」をインターネットに接続し、データをやりとりする仕組みを指します。
今回は、離れた所からスマートフォンなどでネットワーク越しに家電を操作する「スマートホーム化」を中心にご紹介します。
スマートホーム化の3つのメリット
スマートホーム化することで、下記の3つのメリットを得られます。
1.家電の操作が簡単になる
各家電ごとにあるリモコンをスマホに集約できたり、リモコンを使わず音声だけで家電の操作が可能になります。音声操作は、手が使えない時や、リモコンが見当たらない時に便利です。
2.外出先から家電を操作できる
家電の操作を外出先からも可能になります。外出してからエアコンの消し忘れが気になった時に確認や電源オフにできたりします。またスマートロック等の機器を使用していれば、鍵の開閉も遠隔で操作できます。
3.日常の習慣的行動をシステム化する
家の中の行動で単純に習慣化されているようなことを自動設定にできます。
照明の消灯時間の設定、エアコンのオンオフ設定など毎日の操作が不要になります。
スマートホーム化を実現する方法
「スマートホーム化」には大きくわけて2つの方法があります。
1:スマホやスマートスピーカーの操作にもともと対応している家電を使う
2:IoTに対応していない家電をスマホやスマートスピーカーで操作できるようにする
1については家電自体にIoTの機能が搭載されているので、アプリを入れたりスマートスピーカーと連携するだけですぐに操作できるようになります。
例:ドラム式洗濯乾燥機
各社いろいろな機能をスマホとの連携で実現しますが、・洗濯状況チェック・洗剤&柔軟剤の自動注入&残量通知などが共通します。
中には天気予報と連動して、その日の乾きやすい時間帯や花粉情報を参考にアドバイスをくれたりするそうです。
例:冷蔵庫
冷蔵庫に保存した食材のリスト作成や賞味期限管理、保存している食材を使ったレシピ表示ができたりします。
例:電気調理鍋
メニューの検索・提案を音声や画面で案内。 さらに、火力、まぜ方、加熱時間をお好みで設定できます。
これらの例のように、最新のIoT家電は、インターネットと繋がっているだけではなく基本的にAI(人工知能)要素が組み込まれているため金額も高額になります。
2はそもそもIoTの機能がない家電に、専用のデバイスを後から付けることでスマホやスマートスピーカーで操作できるようになります。
こちらは基本的にリモコンで操作できる家電をスマート家電化する方式ですので、デバイスを購入する費用だけで済むのでおすすめです。
スマートリモコンでスマートホーム化
スマートリモコンとは、簡単に言うとエアコンやテレビなど家電のリモコンを1台にまとめられるアイテムで、リモコンの赤外線を登録することで、スマホのアプリで機器の操作をすることができます。
さらに、スマートスピーカーと連携すれば、「エアコンの温度を24℃に設定して」とか「間接照明を暗くして」といった家電の音声操作も可能になります。
スマートリモコンを導入することで、できるようになること3点
・スマホアプリを使って外出先から家電を操作する。
例えば、帰宅前にエアコンをつける。エアコンの消し忘れを消す。旅行中の防犯に、テレビや電灯(リモコン式)をつける。
帰宅するときに、最寄駅に降りたあたりでエアコンが設定温度で起動するように自動設定しておくと便利ですし、帰宅してから強度をあげて起動させるより省エネになります。
寒冷地の冬シーズンは、家に着く前に操作できるととても助かると思います。
・スマートスピーカー(Google Home、Amazon Echo、 Apple HomePod)と連携して、声で家電を操作する。
例えば調理で手が汚れているときでも、「OK Google、テレビつけて」と呼びかけてテレビをつけられます。就寝時に、「Alexaおやすみ」と言うと、起動している家電や照明を同時にシャットオフすることも可能です。
・GPSやタイマー、スマートリモコンに搭載されたセンサーを使って、家電操作を自動化する。
例えば、自宅の半径500 mに(自分のスマホが)入ったら、自動でエアコンをオンにする。出たらエアコンをオフにする。室温が30℃を超えたら、エアコンをオンにする。など、センサー付きのスマートリモコンなら可能です。
スマートリモコンは、機能によりますが、7,000円から13,000円程度で購入できます。
スマートプラグで安価にコントロール
機能は限定されますが、もっと安価に済ませようと思うのであればスマートプラグという方法もあります。
スマートプラグとは、壁のコンセントに挿して使用するプラグアダプターをスマート化した機器のことです。
接続した家電をIoT(Internet of Things)化してインターネットに繋げられるのが特徴で、スマートプラグと連携したスマホのアプリや、スマートスピーカーから電源のオンオフが遠隔操作で可能になります。
スケジュール設定機能を搭載したスマートプラグは、あらかじめ指定した時間(曜日や時間帯に応じて繰り返しも可能)に合わせて家電の電源オンオフを設定できます。
消費電力チェッカー機能を搭載したスマートプラグは、接続した家電で使用される日々の消費電力を確認できるのが特徴。使用した消費電力はスマホアプリ上でグラフとして可視化できるので、電気の消費量を参考に家電の稼働時間や、使用頻度を改めることで省エネ対策に役立てられます。
スマートプラグは、機能によりますが、2,000円程度から購入できます。
安否確認にもなりますが・・・
スマートハウス化すると、アプリの共有で、実家にいながらお子さんが家電を使っている状況を把握することができます。でも、これはなんとなく監視されているようでお子様が嫌がるでしょうか。
まとめ
今回、筆者の子どもが、スマートリモコンを使っていることを知って、色々と調べてきました。我が家にもスマートスピーカーはあるのですが、もっぱらキッチンタイマーとラジオ、音楽再生機能しか使っていません。ちょっと機能拡張も考えても良いのかと思いました。IoT家電というと、ちょっと高価で面倒臭いと思いがちですが、安全性や省エネ性を叶える使い方もあるので一度検討してみてはいかがでしょうか?
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